テレビで録画しておいた映画、『黒部の太陽』(1968年)を見ました。3時間を超える骨太の映画でした。
石原裕次郎の「こういった作品は、映画館の大迫力の画面・音声で見て欲しい」という遺言があり、長くテレビで放映されることはなかったということ。
また、撮影と再現セットには、莫大な資金が注ぎこまれ、出水を再現する420トンの水タンクがあったということも、聞いていました。
そして舞台は、不可能といわれた黒部ダムの建設。(NHKの「プロジェクトX」で、黒部ダムの建設が取りあげられたとき、主題歌をうたう中島みゆきがそれを見て感動して、紅白で歌う場所に選んだそうです)。
トンネル建設をめぐる男たちのドラマが中心なのですが、父と息子の葛藤とか、家庭よりも仕事を優先せざるをえない父親の悲哀とか、いろいろなストーリーがありました。
キャストも豪華で、なにより、三船敏郎の存在感がすごかったです。
とても50年前につくられた映画とは思えません。ひさしぶりに、いい映画を見たなあと思いました。