「言語教育研究会」 第55回研究会

投稿者: | 2025年3月2日

かなり前ですが、12月22日(日)は、「言語教育研究会(ケネス・グッドマン原書講読会)」の第55回研究会がありました。千葉大学名誉教授の首藤久義先生を囲んで、Kenneth Goodman の『What’s Whole in Whole Language?』を読んでいく研究会です。

ZOOMでの開催。参加者は、10人。新しい参加者は、いませんでした。

最初に、近況報告。首藤先生は、「11月30日、千葉大学で、大村はま記念国語教育の会の2024年度研究大会が、開催された。研究主題は、「国語教室におけるウェルビーイングの実現―大村はま実践に学ぶ―」。準備に1年間かかったが、千葉県の国語教育実践者にとって、よかった」ということでした。

11月12日、千葉県教育研究会国語教育部会の研究会(千国研)での寺井正憲先生による講演をきっかけにした、「哲学対話」に関する感想の共有もありました。

次に、テキストの40ページの第1-2段落を読みました。「読み手は、音声や単語ではなく、意味をもとめる」、「ホールランゲージのカリキュラムでは、読み手と書き手は、書き言葉を意味をもって使うという文脈において、音声の一般化を発達させるかもしれない」

「ホールランゲージのカリキュラムやホールランゲージの教師は、フォニックスを無視しない。むしろ本当の読み書きにおいて、大事にしている」ということでした。

質疑応答や感想では、千葉県の高校の入学試験の変化も、話題になりました。「調査書の出欠、担任の教師の所見は見ない」、「聞きとり検査はやめる」というように変わったそうです。北海道教育大学の佐野比呂己先生の「国語を学ぶ会」の情報も、共有されました。

楽しい学びの時間でした。