静岡の元教師すぎやまの本、『教師の本音-生徒には言えない先生の裏側』(2025年、SBクリエイティブ)を読みました。朝日新聞のサイトで紹介されていて、興味を持って、図書館で借りて読みました。
著者は、YouTuber、TikToker、LGBTQ、教育評論家。静岡県掛川市出身。10年以上中学校教諭として勤務したのちに、2018年に退職。現在は先生のホンネ、学校のウラ側を解説するインフルエンサーとして活動中。現在総フォロワー数70万人超。フォロワーの多くは中高生で、若者心理やSNS文化に詳しい教育者として、自己啓発、SNSなどのテーマで、執筆・講演を行っている。
2021年には『ゲイ』であることをカミングアウト。LGBTQの啓発活動として、講演会や企業向け研修会なども行っている。2024年に不登校生徒向けのオンラインのフリースクール『新時代スクール』を創設。クラウドファンディングで応援を募り、支援総額780万円超を達成ということです。
キャッチコピーは、「“キレイゴト抜き”の先生のリアル! SNSの総フォロワー数70万人超! 日本一バズっている元教師が激白!」。
2時間で、読みました。平易な文章で、読みやすかったです。「匿名で、極端な例を集めて、学校や教師の裏側を暴くのかな」という危惧は、いい意味で裏切られました。全体的に、バランスのとれた書きかたでした。
著者の5つの提言のうち、「定額働かせ放題の元凶『給特法』を廃止しよう」、「部活動は完全に廃止しよう」、「学歴信仰・偏差値教育を捨てよう」は、全面的に賛成です。ただこの提言は、すぐには実現しそうにありません。残念です。
もうひとつ、印象に残った言葉、「学校がどんなに大変でも、どんなに忙しくて、どんな理不尽なクレームにさらされても、子どもたちの笑顔を見ると、そんなことは忘れてしまうんですね」。たぶんそうなのだろうと思います。
私自身は、教育への関心が薄れているし、もう教壇に立つことはありません。ただこの時期、卒業式で、色紙や花束をもらって、笑顔の子どもたちに囲まれている、教師の写真を見たりすると、ちょっとだけ羨ましくなります。