森永卓郎の本、『ザイム真理教-それは信者8000万人の巨大カルト』(2024年、フォレスト出版)を、読みました。
図書館から借りた本です。最近、仕事が溜まっていて、著者の『書いてはいけない』も読んだし、「読まないまま、返そうか」とも思ったのですが、「年間ベストセラーには、目を通したいな」と思い、2時間30分で、一気に読みました。
「最近、ネットの世界では『ザイム真理教』という言葉が頻繁に使われるようになった。財務省は、宗教を通り越して、カルト教団化している。そして、その教義を守る限り、日本経済は転落を続け、国民生活は貧困化する一方になる。本書では、なぜザイム真理教が生まれ、それがどのように国民生活を破壊するのかというメカニズムを述べていこうと思う」ということです。
財務省の「財政均衡主義」を批判しているのですが、私には、財務省の説明のほうが、しっくりきます。毎年の収入が100万円しかないのに、親が50万円貸してくれるからといって、150万円使っていたら、いつか破綻します。子どもでも、わかることです。消費税も、渡邉美樹や小川淳也の言うように、20%に上げていいと思います。
ただ、財務省にすべての権限を与えるのには、反対です。ときには、政治家が財政の舵取りをしなくてはなりません。そういう意味で、最近の国民民主党の玉木雄一郎の言動は、好意的に見ています。
それから、日本のマスコミの忖度は、ちょっと考えものだと思っています。著者は、この本を出したあと、テレビにでることはなくなりました。オファーがなくなったのだと思います。まあ、本が出せる自由があるのは、せめてもの救いですが。