「言語教育研究会」 第40回研究会

投稿者: | 2022年6月19日

今日は、「言語教育研究会(ケネス・グッドマン原書講読会)」の第40回研究会がありました。千葉大学名誉教授の首藤久義先生を囲んで、Kenneth Goodman の『What’s Whole in Whole Language?』を読んでいく研究会です。

ZOOM での開催。参加者は11人。新しい参加者は、山形の小学校の先生でした。

最初に、自己紹介と近況報告。ハックルベリーブックス(千葉県柏市にある、子どもと子どもをとりまく生活・自然をテーマとした本と雑貨のセレクトショップ)の2階から参加されている方がいて、携帯のカメラによるお店の紹介ツアーもありました。

首藤先生は、「4月に、75歳になった。いろいろな研究会の講師、オンラインの講演にくわえて、いまは本を書いている。6月末くらいまでに、完成したい。頭は活性化されている。散歩と書庫の整理が、気分転換」ということでした。

次に、テキストの34ページを読みました。「すべての学年のすべての教室は、さまざまな方法で増強された、学級文庫をもつ必要がある」、「手を延ばせばすぐのところに、幅広い範囲の本や資料を置くことが、とても重要だ」ということでした。

質疑応答では、「学級文庫は、どのようにして充実させていくのか」という質問があり、現場の先生方から、さまざまな体験が語られました。

私は、本に囲まれた環境について、考えました。カナダの初等学校の教室は、学級文庫が充実していました。子どもたちは、同時異学習の合間に、気になった本を手に取ったりします。

また、軽井沢風越学園は、建物が吹き抜けになっていて、1階の中央に学校図書館があるそうです。

次に、教師と本の関わりについて、考えました。カナダの学校の先生は、読書好きが多く、職員室の掲示板には、「第1・3水曜日の放課後、教師のブッククラブ」といった張り紙が、多くありました。コーヒーを飲みながら、本について、自由に語る時間です。

その一方、日本の学校の先生方は、「読書は好きだけれど、会議や事務仕事が忙しすぎて、月に1冊の本も読めない」という、記事を読んだりします。なんとかならないかなあと思います。

首藤先生いはく、「よい大工は、よい道具を持っている。教師の道具は、本とか資料かもしれない」。なるほどと思いました。

楽しい学びの時間でした。