かなり前ですが、レンタルした映画のDVD、『きみへの距離、1万キロ』(2017年、カナダ)を見ました。カナダ人の監督、キム・グエンの作品ということで、興味を持っていました。
第74回ヴェネツィア国際映画祭においてヴェネツィア・デイズ部門フェデオラ賞受賞ということ。キャッチコピーは、「それは、遠隔操作な片想い」。
「北アフリカの砂漠地帯にある石油パイプライン。そこで石油泥棒を監視する小さなクモ型ロボットを、1万キロ離れたアメリカ・デトロイトから遠隔操作しているオペレーターのゴードンは、ある日、監視ロボットを通してアユーシャと出会う」
「いつも暗い表情を浮かべている彼女の事情が気になったゴードンは、監視ロボットを駆使してアユーシャの身辺を探り始める。そして、彼女の状況を知ったゴードンは、大胆な行動に出る」というストーリーです。
キム・グエン監督は、『魔女と呼ばれた少女』という、かなり重いテーマを扱った作品があって、ちょっと心配だったのですが、現代的なハッピーエンドのラブストーリーでした。
「さまざまな手段でいつでもどこでも世界の誰とでも繋がることが出来る日常、その一方で、未だ古い風習に囚われ自由な生き方さえ許されない文化-そういった対極にある現実」を、うまく描いていたと思います。
そして、主人公のひとり、リナ・エル=アラビは、きれいでした。作品の評価は、まあまあ。ひさしぶりのカナダ映画でした。