「言語教育研究会」 第6回研究会

投稿者: | 2015年12月13日

昨日は、「言語教育研究会(ケネス・グッドマン原書講読会)」の第6回研究会がありました。千葉大学名誉教授の首藤久義先生を囲んで、Kenneth Goodman の『What’s Whole in Whole Language?』を読んでいく研究会です。参加者は7人。

プロの落語家から直接習っている方がいて、最初は、その落語を聴くところから始まりました。落語というと、「定本があって、それを忠実になぞるものだろう」と思っていたのですが、実は、落語家によって、それぞれ違っているそうです。「落語も、いろいろ集めて、再構築する。『翻作』なんですね」ということでした。

テキストは、12ページを読みました。首藤先生いはく、「最近は、How To 本が多いけれど、グッドマンは、それよりも先に、『なにを、なぜ(What and Why)』と、説き起こしている。大事なことだろう」ということでした。

テキストには、「子どもたちは、文字どおり、コミュニケーションの必要によって、言語の学習に駆り立てられる」と書いてありました。倉澤栄吉先生や首藤先生は、「コミュニケーション」を、「伝えあい・通じあい」と訳しているそうです。「情報や思いの共有」と説明することもあるそうです。なるほどと思いました。

その他にも、「芸術を鑑賞するときに、解説があれば、理解は深まる。ただ、解説を鑑賞の前に聴きたいか、後に聴きたいか」など、議論が広がりました。

いろいろな学びのある、充実した研究会でした。