にしのあきひろの絵本、『Zip & Candy ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』(2010年、幻冬舎)を、図書館から借りて、読みました。著者の本は、4冊目です。
にしのあきひろ(西野亮廣)は、1980年生まれ。「絵本『Dr.インク星空キネマ』では、物語と絵の力で世間を驚愕させた」ということです。これは、著者の2冊目の絵本。
「新型ロボットの男の子・ジップと、旧型ロボットの女の子・キャンディ。ジップはキャンディに恋をした。ジップの翼で街じゅうをデートしたふたりは、クリスマスの日に、モミの木の下で会うことを約束する。ところが、ある日、キャンディのメモリー機能に異変が起きた」
「これ以上思い出を重ねると、キャンディは壊れてしまう。愛する彼女を守るため、ジップができる唯一のことは、キャンディをあきらめること。ジップのひとりぼっちのクリスマスに、サンタクロースは微笑えんでくれるのか」というストーリーです。
絵は、『Dr.インクの星空キネマ』より、緻密になっています。ただ、主人公を背景から見つけるのに、ちょっと苦労したりしました。
お話は、分かりやすい、ショートショートのようなかんじです。ハッピーエンドなので、読後感はいいです。
ただ、レビューを読んでいたら、「メモリーがなくなったのなら、足せばいいのに」という意見があり、それもそうだと思いました。