「言語教育研究会」 第19回研究会

投稿者: | 2018年3月10日

先週の日曜日(3月4日)は、「言語教育研究会(ケネス・グッドマン原書講読会)」の第19回研究会がありました。千葉大学名誉教授の首藤久義先生を囲んで、Kenneth Goodman の『What’s Whole in Whole Language?』を読んでいく研究会です。参加者は7人。

前回から、前半は、テキストを読むようにしています。テキストは、21-23ページを読みました。「話し言葉と書き言葉は、重複する部分もあるが、異なる部分もある」、「たとえば、テレビやラジオの番組表、電話帳、新聞の広告など、話し言葉では表しきれない」

「多くの人は、言葉を学ぶときに、話す聞くからはいるが、第2言語の習得、耳の聞こえない人など、読み書きからはいる場合もある。必要からはいればよい」ということでした。なるほどと思いました。

後半は、質問と話しあいの時間です。まず、「国語の授業では、いくつかスキルを特定して、その習得を目標にすることも大事では」という質問がでました。

首藤先生いはく、「習得すべきスキルを把握して、整理することも大事だが、無限でキリがない。たとえば、卓球をするときに、サーブや素振りばかりして、ゲームをさせなければ、飽きてしまうでしょう」ということでした。

次に、「教育実習では、主発問を準備しての一斉指導を、学生に勧める。個に応じた指導が大切なこともわかるが、学生は45分の授業をするだけで精いっぱい。学習者をモニターする余裕はない」という感想がでました。

これに関しては、いろいろな意見がでました。そのなかでは、「小学校の教育実習では、最初に、図工や音楽や体育の授業を、やってみることを勧める。児童をモニターする時間が、持てますから」という意見が、印象に残りました。

また、光村図書の教科書に使われる書体の紹介も、ありました。常用外の漢字も含めて、30年間、7000万円の費用を使って、つくってきたきたそうです。

楽しい学びの時間でした。