昨日は、東京大学駒場キャンパスで開催された、『時は廻りて 十五年目のこどもたち』(2005年)の上映会にいってきました。
兵庫県立こどもの館では、1991年から毎年夏に、中高校生向けの演劇ワークショップを開催しています。(今年で、25回目だそうです)。
もともとは、子どもの館の設計をした安藤忠雄が、如月小春に、「ここで、子どもたちと演劇をやってみないか」と持ちかけたのが、きっかけだそうです。
如月の急逝の後、柏木陽が、2002年から引き継ぎました。その様子は、『時は廻りて』(2002年)という、ドキュメンタリー映画になっています。
今回は、その続編で、2005年のワークショップの様子を中心に、まとめたものです。
前作は、ワークショップ・リーダーの柏木陽と子どもたちのやりとりを追ったものでしたが、この作品は、前ワークショップ・リーダーの如月小春の映像、彼女の書いた記録、『八月のこどもたち』の朗読などを、とりいれたものでした。
如月小春の『八月のこどもたち』(1995年、晩成書房)は、ずいぶん前に、ざっと読んで、それほど記憶に残らなかったのですが、今回は、映像とともに、新たなかたちで、私の中にはいってきました。
上映後には、監督の杉田協士、柏木陽による、トークとフロア・ディスカッションもあり、理解が深まりました。参加した甲斐が、ありました。