ジョン・トッド(著)、渡部昇一(訳)の『自分を鍛える!-「知的トレーニング」生活の方法』(2016年、三笠書房)を、読みました。
丸善のオアゾ店で、自己啓発の本棚を眺めていて、見つけたものです。本の帯の渡部昇一のコメント、「この本と出合わなかったら今の自分はない!」に魅かれて買いました。
著者は、アメリカ生まれ。実践的かつ深い哲学的示唆に満ちた「人生案内」で知られる、牧師・著述家ということです。この本は、全米でベストセラーになった、歴史的名著とか。
「頭(知力)の鍛え方、24時間の使い方、本の読み方、そして強健な心身づくりのヒントなど」について、書かれた本です。
1か月で、読み終えました。翻訳は、読みやすかったです。1835年に出版された本ですが、それほど古さを感じません。自己啓発書の源流といっていいかもしれません。
とくに印象に残ったのは、読書法でした。「10冊をななめ読みするより、1冊の本を徹底的にマスターする」、「「人に語る」ことで、その本のエッセンスは確実にものにできる」、「読書にかけた時間の4分の1を考察に充てる」ということでした。私の読書法といっしょです。
次に、運動についても、再確認できました。「未来を棒にふりたくなければ運動をせよ」、「運動に費やす時間は「能率」で十二分にカバーできる」ということです。
それから、英文学者の渡部昇一が、自己啓発書を読んだり、翻訳しているというのは、勇気づけられました。私も、かなり自己啓発書を読んでいるので。