「言語教育研究会」 第8回研究会

投稿者: | 2016年3月16日

3月13日(日)の午後は、「言語教育研究会(ケネス・グッドマン原書講読会)」の第8回研究会がありました。千葉大学名誉教授の首藤久義先生を囲んで、Kenneth Goodman の『What’s Whole in Whole Language?』を読んでいく研究会です。参加者は8人。

はじめて参加された方が、3人いて、なごやかながら、フレッシュな雰囲気ではじまりました。

テキストは、14-15ページを読みました。テキストには、「2言語あるいは多言語環境に生まれた子どもたちは、彼らの周囲のすべての言語を理解し、必要に応じて話すようになる。子どもたちは、複数の言語を同時に学ぶことで、混乱しないか。普通は、混乱しない」とありました。

次に、「2言語を話す、多くの子どもたちは、その言語の微妙な社会的価値、複雑な機能に、とても敏感である」という記述から、「訛りをもつ人が、どれだけ言葉に敏感か。場合によっては、いじめのきっかけにもなる」と、体験談に話が咲きました。

それから、「学校において、第2言語プログラムを成功させるには、その言語が使われる、実の場が必要だ。第2言語のフランス語が教授言語として使われる、カナダのイマージョン教育は、ひとつの好例である」という記述から、カナダの学校や日本の加藤学園などの様子が、紹介されました。

このほか、「宿題は是か非か」、「教師は、家庭での教育に責任をもつべきか」といった議論も、興味深かったです。

私が、首藤先生や山口政之先生の助けを得て、「研究会」参加の呼びかけをしたのが、昨年3月。「1年、続いたなあ」と、ちょっと感慨深いものがあります。