6月22日は、「言語教育研究会(ケネス・グッドマン原書講読会)」の第26回研究会がありました。千葉大学名誉教授の首藤久義先生を囲んで、Kenneth Goodman の『What’s Whole in Whole Language?』を読んでいく研究会です。
参加者は9人。新しい参加者は、千葉大学で長期研修中の中学校の先生でした。
最初の1時間は、テキストの27ページを読みました。
次の1時間は、自己紹介と近況報告でした。高校生が中学校にきてプレゼンテーションをした授業、『走れメロス』のすごろくをつくった授業、「令和」にまつわる古文の公開授業などが、共有されました。
首藤先生は、漢文の教育の歴史について、まとめているそうです。戦後、古文は国語の授業から排斥されなかったけれど、漢文は微妙だったとか。国語の授業の中にいれるのが妥当か、議論があったそうです。
そのあとの1時間は、テキストの28ページを読みました。
まとめると、「言語において、部分の総和は、全体にならない」ということなのですが、「木の机を分解すれば、それはもはや机ではない」というグッドマンの説明。
そして、「ケーキはそのまま食べるからおいしいのであって、それを小麦粉や砂糖に分解してしまったら、おいしくないでしょう」という首藤先生の説明を聞いて、しっくりきました。
最後のふり返りでは、「異年齢の授業、グループ作業などをやってみたい」という感想がありました。そこから、3学年がいっしょの教室で学ぶ、イエナプラン教育を採りいれた学校の紹介などがありました。
ドイツのイエナ大学で始まり、オランダで広がったとか。日本でも今年、長野県佐久穂町で、最初のイエナプランスクールが開校する予定だそうです。私も、カナダのオルタナティブスクールの話などをしました。
楽しい学びの時間でした。