なにか感動したくて、テレビで録画しておいた映画、『余命1ヶ月の花嫁』(2009年)を見ました。ひとりの若い女性が送った、がんとの闘病生活を題材とした、ノンフィクション物語の映画です。
2007年に、報道番組でドキュメンタリー特集として放送され、反響を呼び、それに関した本も、40万部を突破したそうです。
当時、興味はあったのですが、YouTube で検索すると、いくつも番組がでてきて、どれを見ていいかわからず、見ないままに終わっていました。
映画は、演技、演出、音楽など、とくに秀でた部分はありません。
ただ、ノンフィクション物語のもつ強さがありました。「おっぱいの無い彼女でいいの? 他にも女の子はいるじゃない」とあたる女性に、「胸が無くても、髪が無くても、千恵が千恵でいるならそれでいい」と答える男性。
「ウェディングドレスを着てみたい」という、女性の秘かな思いをかなえるべく、男性が友人たちと協力しておこなう、サプライズの結婚式。
中盤から、ボロボロ泣きました。目の下のほほが痛くなったくらいです。これだけ泣いたのは、『世界の中心で、愛をさけぶ』と、『いま、会いにゆきます』以来かもしれません。
人間はときどき、ラブ・ストーリーを読んだり、見たりして、涙を流したくなるようです。