ちょっと前ですが、稲盛和夫の『生き方』(2004年、サンマーク出版)を、読みました。
何冊か、海外のお金持ちに関する本を読んできて、「次は、日本の経営者の本を読んでみようかな」と思い、レビューもよい、この本を手にとりました。
2004年の刊行以来、120万部を突破した不朽のロング・ミリオンセラー。 世界14カ国で翻訳、中国でも200万部を突破ということです。多くの書店では、いまも平積みになっています。
著者は、京セラとKDDIを創業し、JALの経営再建を成し遂げた、当代随一の経営者。その成功の礎となった実践哲学を、あますところなく語りつくした人生論の決定版ということです。
おもに寝る前に、すこしずつ読んでいき、2か月かかりました。最初に結論を書いてしまうと、あまり面白くなかったです。
要約すると、「一生懸命働くこと、感謝の心を忘れないこと、善き思い、正しい行いに努めること、素直な反省心でいつも自分を律すること、日々の暮らしの中で心を磨き、人格を高め続けること。そこに、生きる意義がある」となります。
なにか道徳の教科書を読んでいるようで、これならば、堀江貴文の『稼ぐが勝ち』や『ゼロ』とか、藤田晋の『渋谷ではたらく社長の告白』や『起業家』といった、あくの強い本のほうが面白いと思いました。
まあ、著者の経験からきている分、それなりに、説得力はありましたが。