「演劇鑑賞教育を考える会」(先生方と劇団の交流会 Vol.9)

投稿者: | 2017年3月6日

一昨日(3月4日)は、両国の江戸東京博物館ホールで、劇団ポプラのミュージカル、『チョコレート戦争』を見たあと、ロビーで、「演劇鑑賞教育を考える会」(先生方と劇団の交流会 Vol.9)がありました。

主催は、日本児童青少年演劇協会日本児童・青少年演劇劇団協同組合(首都圏演劇鑑賞教室委員会)。学校の教員、児童青少年演劇劇団の関係者が、同じ演劇作品を鑑賞し、そのあと、情報や意見を交換しあうというものです。

私は、2回目の参加でした。参加者は、20人くらい。教員と劇団関係者の割合は、ほぼ5:5。長さは、1時間30分の会でした。

前回の会では、自己紹介以外、ほとんど発言できず、なんの貢献もできなかったので、今回は、最初の自己紹介で、問題提起をしました。

「私は、学校の先生と劇団の関係者が、鑑賞教室などをとおして、もっと協同してもいいと思っている。たとえば、今回のように、劇団の関係者が出張授業をして、鑑賞教室のあと、子どもたちが発表するというのは、いい試み」

「そのほかにも、今回の鑑賞教室のあと、感想を書くだけではなくて、たとえば、国語の時間に原作を読んでみたり、家庭科の時間にシュークリームをつくってみたり、道徳の時間に『やってもいないのに、犯人扱いされたら、どんな気持ちだろう』と考えてみたりできないだろうか」

「そのような協同のはじめとして、劇団で、いろいろな授業のアイデアを紹介した資料集をつくってみてはどうだろう。理想をいえば、劇団のなかに、演劇と教育に精通した、教育担当者をおけないか」と発言しました。

ただ、授業内容の消化にいそがしい先生方は、「感想を書かせるだけで、精いっぱい」というかんじでした。

そのほか、印象に残った意見では、「国際的な条約や法律を引用して、『子どもたちには、よい芸術に接する権利がある』ことを、書面で説明するといい」、「PTAの主催、学校の周年行事として、鑑賞教室をおこなうとやりやすいかもしれない」

また、「鑑賞教室は、目で見る遊び。子どもたちにとって、遊びは大切」という、司会の森田勝也さんの発言も、記憶に残りました。

「これからも、1年に2回くらい、考える会をおこなう予定」ということなので、次回も参加したいなあと思っています。