坪田信貴の『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(2013年、KADOKAWA)を、読みました。
書店で見て、面白そうだと思い、図書館にリクエストしました。そして2回、借りたのですが、締切までに読み切れずに返却していました。今回は、なんと3回目です。
著者は、名古屋の塾講師。本の内容は、題名にあるとおりです。もともとは、著者がストーリー投稿サイト STORYS.JP に投稿したノンフィクション小説だそうです。出版されて、100万部を超える、ベストセラーになったとか。
一気に読みました。面白かったです。その理由を考えたのですが、合格体験記である以上に、そこに塾講師と生徒、生徒とその家族のやりとりが、描かれていたからだと思います。まさに、ドラマでした。
ネット上には、「モデルとなった小林さやかさんは、私立のお嬢様学校でのビリギャルでしかなかった」、「偏差値は、高校生全体でなく、学校内の国語の偏差値」
「毎日塾に通えるだけの授業料(100万円以上)を払える親がいた」、「慶応大学の試験は、英語と小論文だけだった」といった話も、流れています。
でも、「それはそれで、いいのでは」と、思います。楽しく読んで、ひとつでも得るものがあれば。
私もいま、2番目の姪の家庭教師で、英語検定の対策をしています。過去問を解いたり、テクニックを教えたりしていると、「私のするべき仕事だろうか」と、思うことがあります。ただ、この本を読んで、「長い人生、こういう時期もあって、いいのかな」と思いました。