石井直方の『究極のトレーニング 最新スポーツ生理学と効率的カラダづくり』(2007年、講談社)を読み終えました。
「ドリル読書」として読んだ1冊です。310頁の分厚い本で、読み終わるまで、7か月かかりました。
著者は、東京大学大学院教授で、理学博士。専門は、身体運動科学、筋生理学、トレーニング科学。研究だけでなく、自ら実践もおこない、ボディビル競技者としても、輝かしい実績を誇っているということです。
そして、たくさんの本を書いています。私は、『太らない教室 正しいダイエットを知るための”やさしい科学”』を読んだことがあります。「継続できる食事制限、週に2回の筋トレがお勧め」という、まっとうなものでした。
今回読んだ本は、『健康体力ニュース』(健康体力研究所)という冊子のコラムの連載記事を再編集したもの。私は、「トレーニングの方法について、最新の科学的な知見を学びたい」と思い、購入しました。
ただ、おもな読者に専門家を想定しているのか、「こういう研究もあれば、こういう研究もある。それから先は、まだわからない」といったかんじの記述が多く、あまり頭に残りませんでした。
『良いトレーニング、無駄なトレーニング 科学が教える新常識』を読んだときにも思いましたが、読みやすく、深い知識の得られる本というのは、探すのが難しいようです。