カナダ教育学会から退会

投稿者: | 2025年7月19日

2025年7月12日付で、カナダ教育学会を、退会しました。60歳を迎えての身辺整理の一環です。

カナダ教育学会の前身である、カナダ教育研究会の発足に加わったのは、1999年。いまから、26年前です。初代事務局長を務めました。カナダ大使館のある、青山の中華料理店で、発足のお祝いの夕食会をしたことを、懐かしく思い出します。

ただ、いくつか苦い思い出もあります。まず、研究紀要の『カナダ教育研究』の第1号の原稿募集の通知は、事務局のミスで、私の元には届きませんでした。第1号に原稿を載せることは、できませんでした。

次に、『カナダ教育研究』の第2号への投稿論文は、編集委員長の判断で、私の許可なく、「論文」から「教育情報」のカテゴリーに移されました。受けとったときは、ショックでした。

それから、『21世紀にはばたく カナダの教育』という、研究会ではじめて出した研究書では、オンタリオ州の担当から外されました。与えられたのは、みじかい講演記録の翻訳だけでした。

そのあと、学会の出した研究書、『多様社会カナダの「国語」教育―高度国際化社会の経験から日本への示唆』、学会の出した翻訳書、『ロッキーの麓の学校から: 第2次世界大戦中の日系カナダ人収容所の学校教育』のもとになった、研究プロジェクトからも、「フルタイムの研究者でない」という理由で、仲間にいれてもらえませんでした。

最終的には、理事まで務めましたが、その任期も終え、もう潮時です。若手のカナダの教育の研究者もでてきました。後進に道を譲りたいと思います。