かなり前ですが、日本演劇教育連盟編集の機関誌、『演劇と教育』の第704号(2018年7+8月号、晩成書房)を、読みました。
特集のテーマは、「『道徳』と演劇教育」。
特集記事を読んだのは、ずいぶん前なので、よく憶えていません。ただ、自分の演劇教育との出会いを、思い出した気がします。
私の演劇教育との出会いは、千葉大学教育学部での「教育心理劇」についての講義でした。「教育心理劇」は、モレノの心理劇を教育に役立てるために応用するもので、「役割演劇」とか「ロール・プレイング」とも呼ばれます。
日本の学習指導要領でも、「道徳の授業における役割演劇」が明記されています。そして当時は、千葉大学教育学部附属小学校に、低い舞台のある部屋があり、「教育心理劇」の実践と研究がおこなわれていました。
脚本のない、即興を中心とした演技、観客との自由なやりとりは、私には新鮮で、引き込まれました。
その後、ある時期から、治療の要素をふくむ「教育心理劇」からは、すこし距離をとるようになるのですが、私の演劇教育の出発点であることには、変わりありません。ずいぶん昔のことですが。
それにしても、『演劇と教育』の703号を読んで、ブログに感想を書いたのが、昨年4月。ほぼ1年3か月ぶりです。すこし頑張って、バックナンバーを読んでいこうと思います。