児童・青少年演劇ジャーナル〈げき〉編集委員会の雑誌、『児童・青少年演劇ジャーナル げき』の第28号(2024年、晩成書房)を、読みました。
スポーツクラブのスタジオ・プログラムの待ち時間に読んでいって、巻末の戯曲以外は、すべての記事に目を通しました。あいかわらず、読みごたえがあったし、読んでいて面白かったです。
まず、「特集」の「人形劇-この多様な世界!」。「インタビュー」を含めて、10人の人形劇団関係者が執筆していて、「日本の子ども向けの人形劇の歴史と実践を、ほぼ網羅しているのではないか」と思いました。ちなみに私は、「日本の人形劇は、多様で、とても完成度が高い」と思っています。
次に、「小特集」の「地域-演劇-子どもの居場所」。それぞれの地域で、協力者を増やしながら、地道に活動を続けている実践が、報告されていました。
「特集」と「小特集」を読んでいて感じたことは、「偶然のきっかけで、児童青少年演劇の世界に足を踏みいれ、その後一生かけて、その普及にかけてきた人が、たくさんいる」ということでした。ただ、「この人たちの声が、どれだけの人に届いているのだろう」とも思いました。
それから、「報告」で、私の書いた、「アシテジ世界大会の参加報告-次の世界大会は、韓国のソウル」を、載せていただきました。掲載に際して、修正意見が届いた原稿でしたが、よりよいものになったと思います。(やはり、編集者は必要です)。
あと、「ONステージ/児童・青少年演劇評」も、10本。書き手と劇団の両方とも、知っている人が多かったです。