『人は見た目が9割』

投稿者: | 2017年10月28日

竹内一郎の『人は見た目が9割』(2005年、新潮新書)を、読みました。

書店で見て、題名につられ、また「2015年、74刷」という奥付を見て、購入しました。ただ、第1章を読んだまま、本棚に眠っていました。

著者は、1956年生まれ。横浜国大卒。博士(比較社会文化、九大)。九州大谷短大助教授などを経て著述業。『戯曲 星に願いを』で、文化庁舞台芸術創作奨励賞佳作、『哲也雀聖と呼ばれた男』で講談社漫画賞を受賞ということです。

「仕草、目つき、匂い、色、温度、距離等々、私たちを取り巻く言葉以外の膨大な情報が持つ意味を考える。心理学、社会学からマンガ、演劇まであらゆるジャンルの知識を駆使した日本人のための『非言語コミュニケーション』入門」という宣伝文句でした。

今回は、本棚の整理も兼ねて、読みはじめました。1か月かかりました。はっきり言って、ハズレ本でした。いろいろな例がとりあげられていますが、全体としてとおる芯がありません。

大学の授業の合間に紹介する小話を集めたかんじで、すぐに忘れることばかりです。参考文献は1ページ、挙げられていますが、どこまでアカデミックか怪しいです。

著者は、他にも類書を出しているようですが、読むことはないでしょう。題名と帯につられたことを、後悔しています。