「言語教育研究会」 第20回研究会

投稿者: | 2018年6月8日

ちょっと前ですが、5月27日は、「言語教育研究会(ケネス・グッドマン原書講読会)」の第20回研究会がありました。千葉大学名誉教授の首藤久義先生を囲んで、Kenneth Goodman の『What’s Whole in Whole Language?』を読んでいく研究会です。

参加者は7人。新しい参加者は、中学校の先生でした。

今回は、テキストから離れて、Carole Edelsky の「Authentic Reading/Writing Versus Reading/Writing Exercises(実の場における読み書きと、読み書きの練習)」という論文の前半を読みました。

「実際に使われる言語あるいはまるごとの言葉と、細分化された言葉(練習)には、大きなちがいがある」という一文からはじまります。そして、「読み書きの学習において、シミュレーションは、実際の使用には叶わない」と続けます。それから、フラッシュカードの使用などについて、批判をします。

感想としてはまず、グッドマンの本とくらべて、一文が長く、難しい用語も使っていて、読んで理解するのが大変だなと思いました。

次に、「実の場から切り離した、人工的な読み書きの練習への反論」となっているので、仕方のない部分もあるのですが、「実の場」と「練習」の中間もあるのではないかと思いました。

たとえば、架空の世界を舞台にした即興劇は、「実の場」(現実の場面)ではないかもしれませんが、私は「往々にして、目的をもった、意味のある言語活動が含まれる」と思っています。

後半は、質問と話しあいの時間でした。まず、首藤先生の新しい活動について、訊きました。プレーパーク(子どもたちの森公園)での活動から派生した、「ちばこどもり学園」で、不登校の子どもたちを対象に、「久爺の読み書き学室」をはじめたそうです。

公民館や子ども食堂で、子どもたちの興味関心を大切にした読み書きの活動に、寄り添い支援しているとか。保健体育や農業の授業も開催されていて、「将来は、フリースクールの開校を目指している」ということでした。

そのほか、時枝誠記の文法論、フィンランドの教育、PISAという国際学力テストの実施の裏側など、興味深い紹介もありました。

楽しい学びの時間でした。